『おいしいごはんが食べられますように』という祈り

『おいしいごはんが食べられますように』を読んだ。タイトルに惹かれて読むのをずっと楽しみにしていた。祈りのタイトル。人生って祈りだと思っているから。 小説で、大円団とまではいかなくともうまい具合にまとまって終わる話が好きじゃない。短期間でそん…

日曜日の夜

俗世にまた疲れてしまった。モテがどうだ、結婚だの不倫だのセックスだの高学歴高収入だのうるさいよ。そこに愛はないんか。愛ってどこにあるんですか。ツイッターにはない。自分の周りにはあるとは思っている、いや信じている。祈っている。解放されたい。…

恋愛に対する雑感

恋人の存在で私の人生がいっぱいになるのがいやだ。 私は恋人以外にも大事なものをたくさん持っていたはずなのに、気づけば私の人生の中で彼の比重がどんどん増えていく。 怖い。 彼はそんなことなさそうだから、さらに怖い。 私だけそんな感じという非対称…

最近の自分が気に入った本

○ヘミングウェイ『老人と海』 薄くて読みやすい。のに予想外の場面展開が多いのが見事。老人の感情がはしばしで伝わってくる。 ○吉野源三郎『君たちはどう生きるか』 生き方に悩んでしまって自己啓発本を取ったつもりが小説で、しかも自分の生き方を肯定され…

金曜日の夜

ノートに日記を書くようになってもう6年くらい経つ。 昔は毎日書いていたけど近年、特に今年は書きたい!と思ったときにしか書かなかった。そうしたら「今年の日記」という全体でみたとき、読み返すに堪えないものになっていることに気づいた。重い出来事ば…

風呂掃除が嫌いすぎる

昨日、サボりにサボりまくった風呂掃除をやっとの思いでやり遂げた。 その前にサボりにサボりまくった食器洗いをイライラしながらやった。音楽をイヤホンで聴きながらやったのに全然テンションが上がらなかった。 風呂掃除もイライラしながらやった。 「私は…

本をください

滝口悠生の作品「死んでいない者」のことをたまに思い出す。衝動が進めば引っ張り出して読み返す。 最悪なまとめ方をすると、死んだ者がいて、死んでいない者がいて、死んでいない者の生活は続いていくという話。いいよねえ、淡々としている、そのタンタンの…

受け取りました

え?はいはいわかりますよ、考えてます。 でも正直、将来どうなりたいのかと聞かれても「わ…っかりませんねえ…」としか言えないですねえ。 将来のこと、どんな職業につくのか、結婚出産の選択をするかしないか、どこにどう住むのか、なんて知らねーよ、未来…

昼寝

芝生色のソファに寝転がりながら本をめくる。 脚を伸ばすとベッドの木枠につま先が届く。 縁をなぞる。一本一本の指で質感を確かめる。 のを自分の目で見据える。 視線を移す。クローゼット、姿見鏡、吊るされた洗濯物、冷蔵庫、ピクサーのオープニングと瓜…

映画を二度観る

「気狂いピエロ」って「キチガイピエロ」と読むんだってさ! 何の予備知識もなしにゴダールの映画を二本見た。 とてもじゃないけれど消化しきれなくて、鑑賞後はストーリーを頭の中でなぞりながら帰宅した。 大興奮で眠れなくなるほどでもなく、さっぱり忘れ…

日記帳がない

日記帳を忘れた。旅行先にこそ持っていくべきものなのに。 リンスボトルにシャンプーが入っていた。となるとシャンプーボトルにはリンスが入っていると思い、勢いよくプッシュした。シャンプーが出てきた。 他人が料理をしている姿はとても魅力的である。間…